地域一体で災害に備える 岡野地区総合防災訓練を実施

丹波篠山市岡野地区総合防災訓練が7月5日、岡野小学校体育館とグラウンドを会場に開催された。訓練は丹波篠山市、岡野ふるさとづくり協議会、岡野地区自治会長会の主催で行われ、住民や消防団、自衛隊、関係機関などが参加し、大規模地震を想定した実践的な訓練に取り組んだ。

訓練は午前8時、地震発生の想定で開始。参加者は各家庭で身の安全と火元を確認した後、近隣住民に声を掛けながら安否確認や相互支援を行い、各自治会公民館へ避難した。その後、指定避難所となる岡野小学校体育館へ移動し、避難所での受付や段ボールベッドの設営など避難所運営訓練を体験した。

体育館入口では、参加者にリュック型の非常持ち出し袋が配布された。袋の中には飲料水や水を注ぐだけで食べられる非常食のおにぎり、ホイッスル、防寒・防風シートなどが入っており、災害時に必要となる備蓄品を実際に手に取って確認していた。

午前9時20分からは開会行事が行われ、市長や県議会議員らの挨拶や他の来賓の紹介に続き、災害時に重要な役割を担うボランティアセンター開設訓練について説明があった。

会場内ではさまざまな展示や体験コーナーも設けられた。体育館前では関西電力の停電時に活躍する高圧発電機車、自衛隊車両、三菱自動車による電気自動車からの給電デモが展示され、多くの来場者が足を止めて説明に耳を傾けていた。

多目的ルームでは、防災設備保安協会による感震ブレーカーの作動実演、防災食の展示や試食コーナーが設けられ、防災用品への理解を深めた。また、中庭では消防団による煙を充満させたテントでの煙体験や消火器の操作体験が行われ、子どもから大人まで実践的に防災を学んだ。

グラウンドでは、自動車を土砂に埋まった車両に見立て、車内に取り残された要救助者(人形)を救出し、待機する救急車へ搬送する埋設車両救出訓練が実施された。消防や救急隊員による迅速で連携の取れた活動を多くの人が見学した。

一方、同じく予定されていた防災ヘリによる救助訓練は、天候不良で視界が悪化したため、飛来せず安全を考慮して中止となった。

訓練の締めくくりには、自衛隊によるカレーの炊き出し訓練が行われ、多くの参加者が列を作った。配膳は、この日開設されたボランティアセンターが募集したボランティアが担当し、実際の災害時を想定した運営が行われた。子どもには少し辛かったと思われたが、災害時の炊き出しを体験する貴重な機会となった。

今回の訓練では、避難から避難所運営、救助活動、ライフライン確保、炊き出しまで一連の流れを実践的に体験し、住民一人ひとりが地域で支え合う防災の重要性を改めて確認する一日となった。

体育館に集まった「避難民」
煙体験テントから出てきた
埋没車両から人を救出する訓練
自衛隊カレーを配膳するボランティアセンターの人たち
配られたカレー
丹波篠山防災士会による防災食のクッキー試食コーナー
関西電力の高圧発電機のコーナーでは太い電源ケーブルをカッターで切断する体験した
停電した地域に電力を供給する高圧発電機車
左から電気自動車による給電デモ、自衛隊車両と白バイの展示

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